頭痛とは
頭痛は誰しもが一度は経験したことがあると思われますが、大きく一次性頭痛と二次性頭痛に分けられます。
この症状を訴えて来院された患者様につきましては、まずどちらの頭痛に属するかといった観点で診察を行います。
そして医師が詳細な検査が必要と判断した場合は、頭部CT検査を行い、さらにMRI(磁気共鳴画像)が必要な場合は、当院と提携している近隣の病院にて撮影の手配をいたします。
頭痛外来を行っています
当院で最も患者様からのお問合せが多い頭痛診療ですが、当院では頭痛外来を常時行っております。
完全予約制ではございませんので、予約なしでも受診できます。
普段から頭痛にお悩みの方・急な頭痛でお困りの方は、いつでもお気軽にお越し下さい。
新しい片頭痛予防薬(CGRP関連抗体薬)を取り扱っています
CGRP関連抗体薬とは、令和3年より新たに日本で発売開始された片頭痛予防効果の高いお薬です。
従来の片頭痛予防薬が効かなかった患者さんにも有効であることが多いため評価が高く、当院でも既に多数の片頭痛患者さんにお使い頂いております。
ご希望の方はお気軽にご相談下さい。
一次性頭痛とは
一次性頭痛とは、直接的な原因が全身または頭頚部にはみられない頭痛のことで、頭が痛いという症状そのものが疾患の場合を言います。
繰り返し頭痛が起きることが特徴でもあるので「慢性頭痛症」とも呼ばれています。
この場合は一過性のことが大半なので、何か重症が起きる前兆、あるいはその一症状ということはありません。
この一次性頭痛につきましては、痛みの性質などから主に3つのタイプ(片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛)に分類されます。
片頭痛
片頭痛とは
女性に多く受けられ、頭の中の血管が何らかの理由によって拡張することで頭痛やそれに伴う症状が現れる疾患が片頭痛です。
このような症状が起きるリスク要因としては、精神的なストレス、飲酒、チラミンを含む食品(ワイン、チーズ、レバー、チョコレート など)の摂取、女性ホルモンのバランスの変化などが挙げられます。
多くは頭の片側で起きる拍動性の頭痛ですが、両側で起きたり、非拍動性の場合もあります。
このほか吐き気・嘔吐、聴覚過敏がみられることもあります。
また人によっては、前兆として、閃輝暗点(視野の一部が見えにくい)、フラッシュのような光が目の前で瞬くといった症状が現れることがあります。
前兆がある場合は1時間以内に片頭痛の症状がみられます。
なお、片頭痛の頻度は月2回ほどで、発作を起こすと1回あたり4時間~丸3日ほど続くと言われています。
片頭痛の検査や治療について
これまでの頭痛頻度をお聞きし、身体所見(視診、触診 等)などを行い、必要であれば各種検査を行います。
治療の目的は、片頭痛発作が起きている際の痛みの緩和と片頭痛の予防になります。
発作中であれば頓挫薬による薬物療法となります。
また、片頭痛の慢性化を防止する薬物療法としては、抗うつ薬、抗てんかん薬、カルシウム拮抗薬、ACE阻害薬、ARBなどが使用されます。
緊張型頭痛
緊張型頭痛とは
身体的・精神的ストレスが大きく関係する頭痛で、頭や首の筋肉が緊張、収縮することで起きると考えられています。
上記で挙げたストレスとは具体的には不眠、不安、抑うつ、眼精疲労、顎関節症、前かがみやうつむく姿勢で長時間いることなどで、これらが引き金となって頭部を支える筋肉が緊張することで発症すると言われています。
主な症状は、頭重感や頭部の圧迫感をはじめ、めまい、肩や首などのこりなどで、片頭痛のような吐き気や嘔吐は伴いません。
緊張型頭痛の検査や治療について
緊張型頭痛の検査については、片頭痛で行うケースと同じです。
頭痛の症状を聞く、身体所見(視診、触診 等)を行います。
また必要であれば各種検査を行い、異常なしであれば、緊張型頭痛と診断されます。
緊張型頭痛の治療に関してですが、対症療法については薬物療法になります。
痛みがあれば鎮痛薬やNSAIDs、首や肩のこりが強ければ筋弛緩薬、不安やストレスが原因であれば、抗不安薬や抗うつ薬が用いられます。
そのほか予防対策として運動をする、入浴などによって体を温める、ストレッチをする、ストレスマネジメントを行うといったことなどが挙げられます。
群発頭痛
群発頭痛とは
群発頭痛は主に頭の片側の目のくぼみの部分(眼窩部)からこめかみにかけて、目がえぐられるような痛みに襲われることが特徴です。
あまりの激痛からもがき回る患者様もいるほどです。
そのほかにも目の充血や涙、鼻水などの症状も現れます。
このような症状がみられる要因としては頭部の血管拡張が考えられ、飲酒、喫煙、血管拡張薬の使用が誘因ではないかと言われています。
好発しやすい世代、性別としては、20~40代の男性がよく見受けられます。
なお群発頭痛の発作は年に1、2回程度とされ、発作が一度現れると数日から数週間は続き、その頻度は1日1回の割合で15分~3時間程度と言われています。
そして、このルーティンは数ヵ月~数年の間隔を開けて、繰り返させるようになります。
群発頭痛の治療につきましては、発作時であれば、トリプタン系薬剤が使用されます。
また発作期間中は禁酒、禁煙を行います。
二次性頭痛とは
何らかの病気の症状として現れている頭痛で、脳腫瘍やくも膜下出血など器質的原因に伴って現れる頭痛のことを言います。
また頭頚部の血管障害(くも膜下出血)や非血管性頭蓋内疾患(脳腫瘍)のほかにも、頭頚部の外傷、髄膜炎など感染症による頭痛、薬物乱用頭痛、心身症など精神系の疾患による頭痛、高血圧による頭痛などが挙げあられます。
なお、二次性頭痛が疑われる症状は次の通り
- 頭痛が突然現れた
- これまで経験したことのない頭痛に襲われている
- 頭痛の様子がいつもと異なる気がする
- 頭痛の頻度と程度が増している
- 50歳を過ぎてから現れた初発の頭痛である
- 神経の脱落症状がみられる頭痛
- がんや免疫不全の病気に罹患している患者様の頭痛
- 精神症状がある患者様の頭痛
- 発熱・項部硬直・髄膜刺激症状がみられる頭痛
医院概要
- クリニック名
- ひさい脳神経外科クリニック
- 住所
- 〒514-1101
三重県津市久居明神町2336
※P16台あり - 電話番号
- 059-253-2767
- 診療科目
- 脳神経外科 放射線科
- 院長名
- 古川 和博(ふるかわ かずひろ)
診療時間
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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09:00 ~ 12:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | / |
16:00 ~ 19:00 | ● | ● | ● | / | ● | / | / |
アクセス
- 近鉄久居駅より三重交通バス「三重中央医療センター」行き
終点「三重中央医療センター」下車、すぐ。 - 近鉄久居駅よりタクシーで約8分
- 伊勢自動車道久居インターより国道165号線に出て1つ目の交差点(イオンとマクドナルドの角)を北へ約400m